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お知らせ
2019.05.07
来院される方に良く聞かれる事があります。
「鍼って、何に効くのですか?」
ぎっくり腰・寝違い・肩凝り・・・などに即効性があり、
マッサージより効果的に症状が改善される・・・
こんなイメージをお持ちの方が最も多いのではないでしょうか?
勿論このような運動器疾患にも
とても有効的なのですが、
筋肉などの局所的な損傷を治すことだけを
治療目的にしている訳ではなく、
現在の症状がどうして出現しているのか
その原因を患者さんの身体全体を診察・推察し
病状の元を内蔵面から鍼やお灸で取り除いていくのが
大まかな鍼灸治療の概要です!(^^)!
患者さんの病状の原因を探っていく訳ですから、
今の身体の症状以外にも以下のような・・・
・望診(舌や顔色などを目で観察)
・聞診(声や呼吸音などを聞く)
・問診(自覚症状など過去の病状を含めた質問)
・切診(脈やお腹の状態を触れて診察する)
・・・などを始めに行い身体全体を診察します(四診)
四診(ししん)で得られた情報を
もとにして証をたてます。
証とは中医学独自の概念で、
身体全体の状態や体質を総合的に評価し
鍼灸治療の方向性を決める
とても大事な作業になります。
証が決まれば
それに合わせた鍼灸治療を行います。
例えば、
食後の強い眠気が起きたり
胃下垂・脱肛・下痢・膨満感・・・
などの症状があれば
五臓の一つ「脾」の変調が考えられます。
「脾」が変調すると筋肉にも症状がでるため
肩凝り・腰痛のという反応を出現させている
可能性も考える事ができます。
このような症状の場合、
「脾」の経絡を流れる「気・血」を調整し
身体のバランスを正常な方向へ正す事により、
表面に出ている肩凝り腰痛も
軽減される可能性も高まります!(^^)!
このようにして、
五臓六腑の病状を把握し
どの臓腑が変調しているかを読み、
その変調している臓腑の「気・血」を
正常な方向へ正すことにより
身体の病状が改善させます。
つまり鍼灸治療とは、
「気・血」の流れを良くすることにより、
身体全体の経絡の流れも活性化させ
自己免疫力を向上させることにより、
患者さんの自己治癒力を上げていきます!
最後まで読んでいただいてありがとうございました(*´▽`*)